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「焼きいもの栄養」を書いてきて

思っていること

昨年から約1か月かけて「焼きいもの栄養」シリーズを書いてきました。全12回で「シーズン1」が終わった感じなのですが、ここまで書いてきた感想を書きたいと思います。

サツマイモのことを知らなかった

サツマイモを育てはじめて7年9か月、「もりのね・綾」でつぼ焼きいもを焼き始めて5年3か月になりますが、正直なところ、まだまだ焼きいものこと・サツマイモのことを知らなかったなと思いました。

なんとなく健康には良さそうとか、なんで甘いのかということは知っていましたが、きっちりと調べて人に説明できるレベルではありませんでした。

一方で、かつて勉強してきたことが活かされているなと感じることもありました。そもそも、私が高校・大学・大学院で学んでこなかったら、ここまで栄養について興味を持つこともなかったでしょう。

芋づる式とはこのことか

サツマイモ・焼きいもに特化しているということで、栄養成分についてはかなり絞って書いています。これまでの記事に書いてこなかったことについては、知りません・わかりませんというくらい、かなり偏った内容だと思います。

それでも、ひとつ知るとその先に何があるんだろう、あるいはその横には何があるんだろうとついつい深入りしたくなります。好奇心が芋づる式にわいてくるのです。

例えば糖質の勉強をしていた時に、宮崎では主要なサツマイモの加工品、すなわち「芋焼酎」のことを考えました。ブドウ糖の化学式を見たときに、エタノールの化学式に似ていると思ったからなんですが、そっちに行ってしまうともう焼きいもの話ではないので、とりあえずほっておいてます。

また、食物繊維勉強をしていた時には、腸内細菌のことが気になりだしました。そして、細菌というと「腐敗と発酵」の話になるのですが……これはこの先のシーズン2で触れられればなと思っています。

生命への感謝

そして、改めて自然の巧妙な仕組みに感動してます。

もう20年も前ですが、私は大学でタンパク質の折り畳み(フォールディング)を題材に卒業論文を書きました。その時にDNAのことも勉強しましたし、アミノ酸のことも勉強しました。

今回、焼きいもの栄養の話では一切触れていませんが、アミノ酸も人体にとって必須な物質です。

そして、熱エネルギーと電気エネルギーによって、タンパク質は人間では考えつかないような複雑な形をしていることに学生当時感動したのを思い出しました。

原子が集まって分子になり、その分子同士が合体(重合)して高分子になり、さらには細胞を作り、その細胞が集まって根や茎や葉を作っていく……自然に行われていることですが、本当にすごいことです。

「ほめるの究極はこの命に対する感謝」という言葉があるのですが、46億年の地球の営みの中で、こうした仕組みができてきたということ、そして私自身もその仕組みの中で生きているということに感動します。さらに、それを学べる、その素晴らしさを感じることができる、ということに感謝しています。

なんだか大げさになってしまいました……

最後に、インデックス

いままでの記事はただ数字を振っていたので、自分自身で書いてわからなくなっていまして(苦笑) ここでインデックスにして整理いたします。各タイトルをクリックすると、該当ページに飛びます。

  1. 焼きいもの栄養成分の概要について
  2. 糖質について(その1) 糖質とは何かという話
  3. 糖質について(その2) 単糖(特にブドウ糖)について
  4. 糖質について(その3) 脱水縮合とオリゴ糖・多糖について
  5. 糖質について(その4) 糖の甘さとデンプンについて
  6. 糖質について(その5) ブドウ糖と食物繊維の話
  7. 食物繊維について
  8. 脂質とタンパク質について
  9. 酵素の話
  10. ビタミンについて(その1) ビタミンとは何か、ビタミンA
  11. ビタミンについて(その2) ビタミンC
  12. ミネラルについて

というわけで、今日はここまでです。「焼きいもの栄養」シーズン2をお楽しみに!

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