昨日(9月16日)の夜から今日(9月17日)の昼にかけて、2017年台風18号が宮崎県を通過しました。
幸いなことに、我が家は特に被害もなく、家族でトランプをしたり、DVDでアニメを見たりして過ごしました。
ただ、作物(特に栗)の状況は確認していません。明日見に行きますが、無事を祈るばかりです。
さて夜になって
風も静まったのですが、お米が切れたことに気がつきまして近くのスーパーに買い物に行きました。
(私はお米の栽培はしていません。一時期、近くの農家さんから「籾」で買ってたりもしてたのですが、現在は近くのスーパーで無洗米を買ってます)
スーパーに向かう道は田んぼの脇を通ります。軽トラを運転しながら、果たして懐中電灯を持ったおじさんが田んぼを覗いていたり、ビニールハウスの入り口に車がとまっているのを見かけました。
台風が来るときのビニールハウスの農家さんの緊張感はハンパないです。
ビニールを剥がすかはがさないか……ぎりぎりの選択になるからです。
- 剥がす場合:剥がしと張り直しに時間が余計にかかりますし、内部で育てている作物を台風にさらすことになりますからダメージを受けることになります。
- 剥がさない場合:風でハウスが倒壊する可能性があります。骨組みから建て直すことになった場合、百万円単位でお金が出ていきますので大きなダメージです。
隣町では実際にハウスが倒壊したというニュースもありましたので、やはり気になりますよね。ハウス自体は大丈夫でも、温度管理などをしている電子機器がおかしくなっている可能性がありますから、そういったのもきちんと確認する必要があります。
そんな光景を見ながら思ったこと
私は軽トラを運転しながら、夜に出てきて点検作業されている方を見かけて「すごいなあ、頭が下がるなあ」と思うと同時に、こんなことも思ったのでした。
「農業は個人事業でやるには、本当に厳しい」
ハウスの倒壊や作物の全滅など、生産にかかわるリスクを(共済はあるにせよ、基本的には)個人ですべて負わなければいけないというのは、どうなんだろうか。背負うものが大きすぎないか? と思ったのです。
農業に限らず、起業する場合は「リスクをすべて背負う覚悟」が本人に必要ですが、それにしても夜にハウスを見回るとか、高価な農機具をそろえるとか、全部を自分一人でやるというのは、やはり大変です。
では誰か従業員なりを雇用して、従業員さん達に順番でみまわってもらうことにしましょう。そうすると今度は、従業員さんそれぞれの経済(収入面)もきちんと面倒見ることになりますから、社長の背負うリスクはさらに高くなります。
工場のように、年中安定した稼働率で働けないので、余剰人員がいたり、繁忙期には「猫の手も借りたい」くらいの人手不足にもなります。平準的に仕事ができない、または仕事がない状態を作らないようにするというのも、経営者には求められます。
……こんなこと書いていると、自分は「向いてない」と思ってしまった(苦笑)
あくまで趣味の延長、できたなりを販売すればいいや、というスタンスだと気楽ですが収入はほとんど望めません。
きちんと一定水準の品質と量を確保する、農家さんは本当にすごいなと思ったのでした。
今日は以上です。