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思い出話……鶏

栗の木の剪定 農ライフ

いまからちょうど8年前、私たち家族は田舎暮らしを満喫していたようです。

Facebookの「思い出」という機能で鶏の話が出てきました。

私は以前、卵を取るために鶏を飼っていました。

養鶏家から廃鶏を買い取り、庭に囲いを作って飼い始めたのです。(※畜産業として卵を販売している養鶏家では、二年程度卵を産んだ雌鶏は処分するそうです。ただ、二歳を過ぎても鶏は卵を産みます)

2015年9月13日の日記

今日は畑からとってきたスイカを

おやつに食べ、

夕方には飼っていた鶏を絞めました。

スイカを食べているときに、妻は

「なんか、田舎暮らしって感じでいいわね~」

とのんびり話していましたが、

鶏を絞めてさばいたときはさすがに

ちょっと疲れたようです。

(ここから先は読むと気分が悪くなるかもしれないのでご注意ください)

鶏を絞めるのは私自身は三回目なのですが、

妻は現場を見るのも初めて。

あんまり詳しくは書きませんが、

鶏を絞めるときには頸動脈を切ります。

しばらくすると頸から血が抜けて鶏は絶命します。

その間にお湯を沸かします。

そのあと、沸かしたお湯に鶏をつけます

そうすることで羽がむしりやすくなるのです。

羽をむしると、鶏は意外と小さいなと感じます。

丸裸になった鶏を、さばいていきます。

手羽と腿を外すところを妻に教えて、

妻にもやってもらいました。

関節の部分で腱を切ってあげると

骨同士は割と簡単に外れます。

妻は、この関節の構造や腱の付き方に

興味があって、外すのに苦労しながらも

腱の付き方に感心していました。

絞めてからさばききるまで、

2時間前後かかったと思います。

こうして、自分の手で飼っていた

鶏を絞めてさばいてみて感じることが

大きく二つあります。

ひとつは、

飼っているにわとりを絞めてさばくというのは

とても特別だということ。

昔は特別なお客様が来た時には

飼っていた鶏を絞めてもてなしたとききます。

それまで育ててきた手間、

絞めてさばくまでの手間、

ものすごい労力がかかります。

とても「気軽に」できるものではありません。

もうひとつは、

命をいただくことに対する感謝です。

これは鶏自体の命もさることながら、

生きていた鶏を絞めて、毛をむしって、

さばくことに携わる人の命もあります。

絞める作業に関しては機械化されている

部分もあるようですが、そのあと

さばいて、各部位に分けるのは人の手

のはずです。

自分の場合、たまにしかしないから余計に

特別に感じるだけで、仕事として

毎日何羽もの鶏をさばく人は

「もう慣れた」というかもしれないのですが、

やはり、これをずっと続けるのは

体力、気力をかなり使うだろうと思います。

スーパーでパック詰めされて

とても買いやすい値段で売られている

鶏肉ですが、

実際作業してみて、これだけの手間が

かかっているのかと考えると

感謝していただこうと心から思うのでした。

https://facebook.com/ 一部修正してあります

2023年9月13日に読んだ感想

月並みではありますが「まあいろんな経験をしてきたな」というのが一番の感想です。

ちなみに、いまでも鶏はさばけると思います。さすがに三回もやりましたし、鶏の手羽元の筋を切るのはいまでも日常的にやっています。筋を切った手羽元を加熱すると肉が縮んで露わになった骨が食べるときの持ち手になりますね。

ここからちょっとリアルな描写があります

鶏をさばくときに一番大変なのは、最初の頸動脈を切るところです。地面でやってはいけません。聞いた話では、頭を切っても鶏は走って逃げるのだそうです。私が教わった逆さ吊りの方法も、首を切られた鶏は最後の力を振り絞って羽をばたつかせます(これがあるから血が抜けやすいのかもしれない?)。あまり高い位置に吊り下げると血が周りに飛び散るので、血を受けるバケツにちょっと首が突っ込むくらいの方が良いのかもしれません。逆に低すぎると羽がぶつかってバケツが倒れる心配があります。

鶏に使えない部位は無く、血も料理に使えるのだそうです。ただ、ただバケツに受けるだけだと羽根も入ってしまいますので自分は使わずに処分しました。抜いた羽根も処分です(白色の羽根を赤や緑に染めたら募金活動に使えますね)。

解体するときは、まず羽を分離し、次に脚を分離します。関節にナイフを立てて腱を切るようにすればそれほど大変ではありません。その後胸から腹にかけて開いて腑を抜きます。肝(肝臓)、ハツ(心臓)、砂肝(胃)は食べましたが、腸と膀胱は処分しました。ぼんじり(尻尾)は食べたかな? 卵巣には殻の無いない卵があったと思います。胸とささみも分離できる場合は分離します。さすがにせせりはちょっと取りにくいというか、細々していましたので私は諦めました。

そもそも、卵を取るために飼ってた鶏なので、あまりお肉がついていないのですね。売っている鶏肉よりも筋肉質で硬く、子供たちからは不評でした。

……はっ、つい色々書いてしまった。

鶏はもう一度飼いたいと思う

綾に来てから、犬、鶏を飼いました。犬は「もういいかな」と思いますが、鶏はもう一度飼いたいなと思います。毎日卵を産んでくれるのは嬉しいし、上手く放し飼いすれば庭の雑草は綺麗に食べてくれるし、絞めて食べる事もできます。犬のように散歩やフンの世話をする必要もありません。

とはいえ、雄鶏は毎朝「コケコッコー」と大声で鳴きますし、気をつけないとイタチやテン、それに猫に襲われてしまいます(実際に何羽かやられています)。こういったことを煩わしいと思わない程度にまずは生活の余裕を作りたいと思うのでした。

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