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つぼ焼きいもの良いところ、良くないところ

焼きいも屋の話

私は「ほめる」焼きいも農家ですが、今日はつぼ焼きいものことをはほめるだけじゃなく、あえて「惜しい」ところもみていきたいと思います。

まず、いい所

  • 中まで火が通る
  • 甘みが強くなる
  • 皮を焦がさない
  • 失敗が少ない
  • 丸ごと焼ける

簡単に美味しく焼ける、という点ではつぼ焼きいもはとても良いです。

石焼きいもの場合、皮を焦がさないように焼くためには熟練する必要があります。

また、もしかしたら「丸ごと焼ける」に疑問を持った方もいるかもしれませんが、「つぼ焼きいも」ができる前は、焼きいも屋さんではサツマイモを平たく輪切りに切って「かまど」で焼いていたようなんですね。

サツマイモは皮の部分に食物繊維やポリフェノールなどが含まれていますので、皮ごと食べると栄養素をより多く摂ることができます。

良くない所

  • 誤解されやすい
  • 行商が簡単ではない
  • 時間がかかる
  • たくさん作れない

誤解されやすいというのにも二つあって、一つは「壷の中に石が詰まっている」と思われることです。それだけ「焼きいも=石焼きいも」が定着しているということなんですね。

もう一つ誤解されるのが「壷の大きさがサツマイモ一本サイズ程度」と思われることです。スイーツで「壷プリン」とかありますが、それくらいの感じでイメージされている方もいました。

その壷なんですが、重たくて割れやすいというのが、大きなハンデです。

イベントで持っていくことはしていますが、1台30kgある上に素焼きで割れやすいので慎重に運ぶことになります。
石焼きいものように軽トラの後ろに乗せて引き売りというのには向いていません。

また、時間がかかるというのも、「たくさん作りたい」という観点ではハンデです。
つぼ焼きいもは、つぼの底にコンロを入れてそこで火をたくのですが、火を入れてすぐにはサツマイモを焼き始められません。
最低でも1時間かけてつぼ自体を温める必要があります。

壷が大きい割には、一度に焼ける本数が少ないというのも、ちょっと残念です。
私の持っている壷(高さ1m、太いところで直径が80cm弱)では、一台当たり12本が最大の本数です。

……と、実は「良くないところ」というのは「商売する時に難しくなるところ」でもあります。
一言で言うと「効率的」ではないんです。

ただその分、甘いとか、皮ごと食べられるとか、食べる人にとってのデメリットは思いつきません。
あえて言うなら「すぐには食べられないことがある」です。

お店では朝一からつぼに火を入れて焼いてますが、もし沢山お求めの場合は、あらかじめご予約されることを強くお勧めします。

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