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隣のおじいさんの話

移住話

私は綾町に移住して最初の半年間は町営住宅にいまして、そのあと山あいの集落に中古の家を見つけて引っ越しました。

世帯が30件くらい、人間よりも牛や豚のほうが多いという集落です。

自宅は三件続きの民家の真ん中で、両隣はおじいさんとおばあさんがそれぞれ一人暮らしをしてました。

おじいさんのほうは、割とよく家に来てくれて、色々なことを教えていただきました。

一番初めに習ったのが、草刈り機の使い方でした。

私が庭の草を刈っていると「トラ刈になってる。その角度じゃだめだ」と言われました。草刈り機の刃を、もっと地面に平行になるようにベルトの位置を調整しなさい、ということでした。

そして、草刈り機の刃を触って「なまっては無いようだな」といい、エンジンの回転数をもっと上げるように、そして刃の外側で刈るのだから、それを意識しなさいとアドバイスをくださいました。

言われたアドバイスにしたがって草刈りをするようになったら、確かに刈った草を綺麗に寄せることができるようになり、作業効率も上がりました。

庭に生えていた栗の大木を伐採するときは、このおじいさんを呼んで、綱をかけて倒したい方向に引っ張るという技を教えてもらいました。

他にもエピソードはあるのですが、残念ながらこのおじいさんは何年か前に逝去されました。95歳でした。

いまでも草刈りをすると、このお爺さんのことを思いだします。いまだに農業、とくに栽培は全然だめなんですが、草刈りだけは上手になったなと思っています。

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