当店で、つぼ焼きいもにするサツマイモの品種を紹介しています。また、当店では扱っていないのですが、食べたことのある品種も紹介します。
やわらか系
ほくほくとも、ねっとりとも違う、新しい食感の品種で、現在当店では一押しになっています。ただ、どちらかといえば「ねっとり」に近いと思います。
べにまさり
これは当店では焼いていませんが、一度地元の直売所「綾手づくりほんものセンター」で生イモが売られているのを買って作ったことがあります。
品種登録は1998年にされているのですが、意外と知られていない品種でした。2020年頃から大発生している「基腐病」(もとぐされびょう)に抵抗性があるようで、2022年のシーズンから当店でも焼いています。
ホクホク系ほどは水分を奪われる感覚もなく、べったりとした粘り気もなく、さわやかな食感でした。そして甘さも十分にあり、「これいいな」と思った記憶があります。
紅まさりも紅はるかと同じく、宮崎県都城市にある農研機構九州沖縄農業研究センターで開発された品種です。
シルクスイート(HE306)
これが当店では一押しの品種です。上に書いた「紅まさり」と「春こがね」という品種を交配して開発されました。HE306というのは登録されている品種名、いわば本名でして「シルクスイート」はブランドネームになります。
去年、今年と店主が栽培しています。かつては店主が栽培していたサツマイモを販売していましたが、現在はくしまアオイファームより仕入れています。
口に入れたときの舌触りが滑らかで、まさしく「シルク」をイメージするような食感です。また、糖度もとても高いのですが、濃厚ではなくさわやかさを感じる甘さです。
人気があるのは?
当店では「ホクホク系」「ネットリ系」「やわらか系」のどの系統も販売しています。
※日によってどれを焼くかは変わります。
人気があるものというと、「ネットリ系」と「やわらか系」になります。やはり「甘みが強い」ものの方が人気があります。
一方でホクホク系も、主に年配の男性から根強い支持があります。
「焼きいも」と聞いて思い浮かべるイメージがそれぞれあると思いますが、これだけ色々な種類があるので、「こんなのもあるんだ!」とか「初めて食べたけどおいしい」とか思っていただきたいです。