栗拾いが終わりまして、そろそろサツマイモ掘りの時期です。
綾町では保育園・小学校低学年の児童が錦原台地にある畑で春は苗植え、秋にいも掘りをするのが恒例行事になっています。
私も保護者として参加したことがあるのですが、このイモ掘りは結構「ガチ」でして、蔓切りから始まり、土も硬い状態で掘ります。高年者クラブの皆様のお力がないと厳しいくらいです。
ちなみに、私の畑でも市内のある幼稚園の年長さんにイモ掘り体験をしてもらっています。
※今年は諸事情によりお断りしました。
さすがに「ガチ」のイモ掘り(蔓切りからやってもらう)にはしていませんが、30メートルある畝の一列くらいは自由にやってもらおうと思って用意しています。
幼稚園の担任の先生からは「10人くらいしかいないので」と若干引き気味でいわれるのですが、飽きたら飽きたでかまわないし、思いっきりやってもらいたいんですね。
なんでそう思っているか、ということなんですが
自分が子供の頃も、秋のいも掘りは楽しみでしたし、
私が大人になってから、長男と行った観光サツマイモ掘りで、あまり良い思い出が無かったのを反面教師にしているのです。
まだ娘が生まれる前、私と妻と、私の両親と長男で、いも掘りに行きました。
料金は500円だったと思いますが、畝の上に石灰で線が引いてあり、ひと区画を掘るという感じでした。掘ったいもは持ち帰れたはずです。
あんまり手あたり次第掘られてしまうのは困るので、線で区切ってあったのは理解できたのですが、
一通り掘り終わった後、息子が土で遊び始めたときにすかさず「終わったらすぐにどいてください」と言われたことはとても残念でした。
私自身、結構せっかちですので、長男があまりにも関係なく遊び始めたら「動くよ」と言おうと思っていました。
しかし、まだ少し探ったら小さいいもの一つくらいは見つかるかもしれないと思っていた矢先に言われてしまったので、ちょっとムッしました。
観光農園を切り盛りする側として、「次から次へとくる客を回していく」という観点では正解です。
しかし、私は「あーつまらん」と、二度とここへは行きたくないと思いました。
観光農園とは
「おカネを取って労働させる」というビジネスモデルともいえますが、
※凄く印象悪いですが、私がいったんじゃなくて、〇ルート出身のコンサルタントさんがそういったんですよ。
実際はお客様に農作業という体験や周囲の環境(空気や土の感触、風の音と香り、鳥などの鳴き声)に浸ってもらうことを価値として提供するビジネスというのが本質だと思います。
なんで、細かく区切って、そこだけしか掘らせないとか、掘り終わったら速やかに移動させるというのは違うんです。
どうせなら、思う存分やってもらえたらいい。
ただ、私の考え方だと、かなり「お客様を選ぶ」ことになりますので、幼稚園さん以外でいも掘りをすることは(私がバイトや援農をお願いでもしない限り)いまのところありません。
いま私が栽培している畑は山の中で、駐車場もありませんので、まあそれでいいんじゃないかと思ってます。