この収穫した栗なんですが、そのままお客様の手元に届けることはしません。
残念ながら、虫が入っていたりすでに傷んでいたりするものもありますので、それを選別する作業をします。
これは私のやり方なのですが、まずたらいに張った水に栗をどさっと入れます。
すると、いくつかプカプカ浮いてくるものがあるのですね。
この浮いてきた栗は食べられませんので除けます。
そのあとは、一つ一つ、清潔な布で拭きながら穴が開いていないかを確認していきます。
穴が開いているのは虫が入った証拠。栗の「おしり」(ちょっとザラザラしているところ)とつるつるの鬼皮のちょうど境目くらいで良く見つけます。
大きさは直径0.5mmくらい。シャープペンの芯の太さくらいです。フレッシュ初老の眼には見分けるのがちょっと厳しくなりつつあります(苦笑)
そのあと大体の大きさ別に分けますが、基本的にはMサイズ以上を出荷するようにしてます(目分量なので厳密ではありません)
※Mサイズはお尻から頭の先までの高さ32mm以上、重さ約10g以上だそうです。
あとは1kgなり、2kgなりをオレンジのネットに入れて縛り、準備完了!
私がやっているのはこれだけですが、
これが、栗の「産地」で複数の農家さんから集めて出荷している(共撰といいます)場合、「湯温処理」といって、万一虫が入っていても大丈夫なように下処理をしていることもあります。
※昔は燻蒸という方法で殺虫していたのですが、農薬が使用禁止となったため現在はどこの栗も燻蒸処理はされていません。
この選別から袋詰めまでは、5kgくらいですとひとりで30分~1時間程度の作業です。栗は触っているとツヤツヤしていて、ウットリしますので、結構楽しくやってます。
ところで、栗っていうとオレンジ(赤)のネットに入って売ってますよね。あれって何でだと思いますか? 次回はその理由と、ご家庭での保存方法について書く予定です。