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つぼ焼きいもの作り方(8) つぼの準備その2

つぼ焼きいもの作り方

これまではサツマイモの栽培について書いてきました。今回からは「つぼ焼きいも」の焼き方について書いていきます。

今回の記事は前回の記事の続きになります。

ガスを使うことのメリット・デメリット

私のつぼ焼きいもでは、熱源として主にプロパンガスを使っています。これを使うことでのメリット・デメリットについてまとめてみました。

メリット

  • すぐに火がつけられる
  • 焼き上がりの状況を見て点火・消火をこまめにできる
  • コストが低い
  • 入手しやすい
  • 火力が安定している
  • 焼きいもの皮が焦げない

ガスコンロの着火には、ライターを使います。通常はつぼの下部にある空気取り入れ口からライターを入れて点火します。つぼのふたを開けて上からライターを入れて点火することもあります。

鋳物のコンロの場合、基本的には「点火」か「消火」しかなく、火力の調節は必要ありません。こんろの空気取り入れ口を調整してつぼの内部で火が安定するようにします。

店舗で営業している場合、常にフル稼働にならない場合もあります。来店の状況を見て、営業時間の途中でつぼの火を落としてしまうこともあります。

練炭の場合、一度つけると燃えつきるまでそのままですが、ガスはそれがないのでコストダウンになります。

また練炭の場合、専門業者に注文する形になりますが、プロパンガス屋さんは近くにありますので入手しやすいです。店舗営業の場合は、普通の家庭のように月極めで料金を支払っています。

イベント用には、8kgのガスボンベを2本持っていきます。つぼ1台につきボンベ1本にしています。以前はボンベから分岐させてつぼ2台を稼働させてた時もあったのですが、特に野外では立ち消えの時に別々に操作できた方がいいので1台につき1本にしました。

この8kgのボンベは「買い切り」です。ただ、中身を使い切ったときには再利用で充填してもらえます。私はJAで購入していますが、他のガス会社でも対応してくださいます。過去に、土日にガスが切れたことがあったのですが、この場合は緊急対応で充填してくださいました。

そして、焼きいもとしては、皮が焦げて黒くなることがないのが一番のメリットだと思います。

デメリット

  • 立ち消えの危険性がある
  • 火力が足りないときがある

ガスを使う場合の一番のデメリットは、立ち消えの危険性があることです。

過去に何度か立ち消えを経験しています。初めて立ち消えを経験した時は、なぜ火が消えたかに気がつかず、顔を火傷しました。また、つぼの「ふた」をボールで手作りしたのはこの立ち消えの対処を誤って、付属品だった土鍋を割ってしまったから、という経緯があります。

起きてしまった原因は

    1. 酸素不足(締め切った部屋で焼きいもをした)
    2. 強風
    3. こんろの空気設定(空気穴の開けすぎ)
        というものでした。

イベント時に屋外で焼きいもをするとき、強風の対策をなかなか思いつかくて、やむなく練炭を使っていた時期もありました。

すのこを使った「囲い」を作りまして、これができたおかげで空気取り入れ口に直接風が入らなくなりました。

この囲いにはもう一つ効果がありました。それは不用意につぼに触られることもなくなったということです。

そして、屋外で焼きいもをするときなんですが、気温が低く風もあるときは、なかなかつぼが温まりにくく、焼きいもに時間がかかるということがあります。ガスの場合ですと火力が若干不足気味かなと感じることがあります。

つぼ焼きいもには予熱が必要

オーブンでも予熱が必要なように、焼き芋用のつぼにも予熱が必要です。

つぼ焼きいもというのは、こんろの火からの熱だけでなく、温まったつぼからの輻射熱でサツマイモを焼いています。どちらかというと、輻射熱の方が重要です。

なので、つぼが冷えているとうまく焼けないんですね。

開店当初は、この予熱がどれくらい必要なのかわからないことがありました。そこで、つぼに穴をあけて、天ぷら用の温度計を差して内部の温度を測定しながら焼いていました。

ちなみに、内部温度が160℃以上にならないと、上手に焼けず、いもに「芯がある」ような感じになります。

この予熱ですが、熱源を入れてからおおよそ1時間必要です。長年使っているうちに、温度計が壊れてしまったので現在は時間を目安にやっています。ただ、先ほど書いたように屋外で気温が低く風もあるようなときは、つぼが冷めていってしまうので予熱にも時間がかかります。

さて、やっとつぼに火が入りました。温まるのを待つ間、芋を洗う工程になります。

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