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怪我のこと、そして手術

入院中の話

今日の話は読むと怖いかもしれないので、ご注意ください。「じゃあ書くなよ」とおっしゃるかもしれませんが、一方で色々な方から聞かれることも実際多いので、書きます。

「入院中の話」で一番初めに書いたのは事故の内容でしたが「どんな怪我だったのか」という話は書いていませんでした。今日はそれについて、説明したいと思います。

怪我の名前

入院をすると、病院から色々な書類が渡されます。

  • 入院診療計画書
  • 転倒転落説明同意書
  • お薬説明書
  • リハビリテーション総合実施計画書
  • 手術内容説明同意書
  • 麻酔法とその偶発症・合併症の説明書と診療依頼書
  • 輸血療法に関する説明書
  • 退院支援計画書
  • お食事について

ちなみに、「診断書」というのは頼まないともらえません(有料で保険適用もありません)。

それで、それぞれの書類に「病名」というのが書いてあったりするのですが、色々バラバラだったりします。一番簡単なのが「右足関節骨折」で、ちょっと詳しく書いてあるのだと「右足関節脱臼粉砕骨折」です。退院した後に、隣町のK整形外科(※けがをして一番最初に行った病院。いまはリハビリで通院中)で話を聴いたのですが「この骨折はなかなか一言で言えなくて、レントゲンをみせるとわかるんだけど、説明が難しかった」ということでした。「脱臼粉砕骨折」にも折れ方によって細かく色々名前がついているのだそうです。

で、私の場合なんですが、右足の「内くるぶし」がパカンと二つに割れて、「外くるぶし」は細かくいくつにも割れてしまったのだそうです。さらに、かかとの骨が脱臼し、すねの二本の骨(脛骨:内くるぶし側の骨と腓骨:外くるぶし側の骨)をつなぐ靱帯が裂けたり、骨から剥がれたりもしたそうです。

一回目の手術

緊急入院してすぐにやった手術は「創外固定」という、応急処置みたいな手術でした。

怪我をしてから手術まで9時間近くたっており、足がものすごく腫れていてメスを入れることができなかったようです。かかとの骨の脱臼を元に戻し、割れてずれたすねの二本の骨の位置も直して、かかとが動かないように、すねとかかとの骨の間に鉄骨を立てて固定するというものでした。

この状態ですと、すねの骨はバラバラになったパーツが元の順に並んではいるのですが、ねじや金属プレートなどで固定しているわけではありませんので、なんかの拍子にずれたりします。ですので、よりしっかりとした回復のためには、もういちど手術をして、骨を補強する必要があります。

ただ、私の足の腫れが引かないとメスを入れて手術はできないようで、二回目の手術の日程はまだ誰もわからないという状況でした。手術が明けた翌日、妻が主治医のT先生から「どんなコースをたどっても二か月は入院」といわれたのはこの二回目の手術ができるかどうかで、退院までの期間が大きく変わるという説明だったようです。

二回目の手術……はできるのか?

入院して最初の一週間は、私の肌には水ぶくれができたりして、見た目もなかなかひどい有様でした。畑で事故したので、土がついた長靴とかはいてましたから、不潔だったんですね。

毎朝、主治医のT先生(いない場合は代わりの先生)が看護師さんを二・三人連れて処置に来ました。鉄骨を刺している部分の出血を洗い、保護のためにワセリンを塗ります。また、熱いおしぼりで足も拭いてくれます。

あえて、画像は小さめでノイジーにしてます

毎週月曜日に「部長回診」といって、整形外科部長以下、所属している医師の方が全員そろって回診に来られるのですが、入院して最初の部長回診の時に、水ぶくれを破きました。注射器を刺して中にたまった体液を抜いたのですが、医師の方が何人も見ている前で部長のA先生が自らやられたものですから、えらく緊張しました。

この後も、部長回診は独特の緊張感があって正直苦手でした。外科部長のA先生の都合で無い週もあったのですが、そのアナウンスを聞くとちょっとほっとしてました。

さて、幸いなことに私の足は腫れがひいてきて、水ぶくれも破った後は綺麗になってきました。そして入院から20日後に、二回目の手術が計画されました。

二回目の手術

二回目の手術では、骨に直接スクリュー(ねじ)を入れたり、外くるぶしにはプレートを当てて骨がずれないようにしました。

この手術自体は割とポピュラーなものらしく、妻の仕事場に貼ってある解剖図ポスターにもこの手術が図解されていました。

妻の職場にあるポスター

そして、すねの二本の骨、脛骨と腓骨の靱帯を補強するために、スクリューをもう一本入れることになりました。この脛骨と腓骨の間のスクリューは、「力がかかりすぎると折れてしまう」というリスクがあり、「これだけは必ず抜いてもらいます」といわれました。それ以外のスクリューやプレートは、必ずしも抜かなくて良いし、抜くにしても一年後なので「その時までゆっくり考えましょう」ということでした。

正直、もう手術というか注射(特に背骨にカテーテルを入れるやつ)は嫌なのですが、最低一回は手術があることが決まりました。

二回目の手術のあとは順調でして、二週間後に抜糸をしました。

三回目の手術の前に退院

私の入院している病院は、地域の救急センターという役割もあることから、あまり長期間入院することはできないようです。

二回目の手術後、半月ぐらいしてI先生(T先生の上司)が「そろそろ転院……」と口にしました。もう一回手術があるのはどうするんだろうと不安にも思ったのですが、そのときはそれで話はおしまい。ただ、理学療法士のU先生に話して、自宅に近い病院を教えてもらったりしました。

そして、4月末になり、T先生と交代で主治医になったD先生が「そろそろ転院されますか?」といわれたので、「転院するなら退院したいです」と答えました。その頃になると、リハビリで松葉杖を使って歩いていましたので、そろそろ自宅でもなんとかなるんじゃないかと思うようになったことと、別の病院に入院というのもストレスだな、と思ったからです。

退院することはD先生も了承してくれて、私は5月18日に退院し、隣町のK医院でリハビリをしつつ、二週間に一度のペースで県病院にも通院しました。

三回目の手術のために再入院

そして、退院から二週間後、二回目の手術で入れたすねの二本の骨の間をつなぐスクリューを抜く手術の提案がありました。

上にも書きましたが、このスクリューはなにかの拍子に折れてしまうリスクがあり、折れてしまうと、抜けなくはないが骨に大きく穴をあけることになるので「とにかく折らないように生活で気を付けること」と注意を受けながら過ごしていました。標準的に、怪我をしてから4か月を目安にこのスクリューは抜くんだそうです。

そしてさらに……これは一回目の入院中から言われていたのですが、二回目の手術の際、内くるぶしの骨が少々ずれて固定されてしまっているらしく、それをどうするか検討している、という話がD先生からありました。もしかしたら、再手術をするかもしれない、という話だったのです。この「再手術があるか・無いか」は二回目の入院をする当日までわからなかったので、内心ドキドキしていました。

果たして、その内くるぶしの再手術は今回は見送ることになり、スクリューを抜く手術だけ行うことになりました。

こんなのが入ってました

三回目の手術は無事に終了し、抜いたスクリューはもらって帰りました。これで、一年後に残っている金属を抜かない限り、入院・手術することはありません。

内くるぶしはどうなる?

二回目の手術のときに、うちくるぶしの骨がすこしずれて固定されてしまいました。これは私の足首の皮膚に水ぶくれができていたりして、本来二本入れるスクリューを一本にしたからだと説明を受けています。

この部分、実は時々痛みが気になることもあります。現在は、超音波治療器を使って、自宅で治療を行っています。昔、サッカーのベッカム選手が骨折の治療で使って話題になったものだそうです。

治療器は片手で持てるくらいの小さくて軽いものです

これは、3か月間毎日休まず続ける必要があるものの、通院する必要はないし朝昼晩という時間も自由、治療器を動作させる20分間安静にしているだけなので楽な治療です。

実際どれくらい治ったのかは3か月後に診断を受けるまでわからないのですが、良くなることを信じて地道に続けています。

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