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妻に託したこと

入院中の話

私が入院したことで、私がやるはずだったことの多くを、妻に代行してもらいました。

今日は託さなくても良かったこと、託したこと、託しきれなかったことを書きたいと思います。

その1:確定申告

これは問題なしというか、妻が税務署に問い合わせてくれました。

「怪我で入院してて、確定申告できないんですが」

「青色申告ですか? 白色ですか?」

「青色申告です」

「期限内に出さないと60万円の控除が受けられませんが」

「あぁ、それなら大丈夫です」

「でしたら、期限を過ぎてもかまいません。いつでも結構です」

と、いうわけで、退院して6月に申告してきました。

その2:畑と農機具

これはまた別に書こうと思いますが、借りていた畑は返却しました。
本来でしたら、地主さんに直接話をして、地代を支払い、畑はトラクターで一回整地してから返すのが道義です。

今回は全部妻に任せてしまいました。ありがたいことに、地主さんからも了承していただけました。

また、耕運機、マルチ張り管理機なども、売却できるものは売却しました。
以前、トラクターを引き取ってくださった業者さんの名刺を探してもらって、連絡を取って見積もりに来ていただきました。

購入費用を考えると、膝を落としたくなる(落とせませんけど)ような金額でしたが、ゼロではなかっただけよかったです。
もし、買い直すとしたら……あまり考えたくはないです、正直。

その3:お客様・取引先

怪我をする前日、お客様から予約の電話をいただいていました。今回の怪我はせいぜい一週間程度だろうと思っていた私は、入院する直前に「来週にはお店開けられると思うので」と連絡をしましたが、果たしてそれはかなわず。

お客様から携帯電話に連絡があったようで、妻が話をしてくれたようです。また、この予約とは別に、お客様からお電話をいただいたようです。こうして「待っていてくれる」という声が、本当に励みになりました。申し訳なく思ってもいるのですが、再開の折には必ず連絡をいたします。

また、サツマイモの仕入れ先である「くしまアオイファーム」さんには、買掛金を支払う必要がありました。こちらも妻が連絡を取って振り込みをしてくれました。

その4:家計

実は、数年前から家計の管理は私がしていました。
家計簿をつけるといったことはしていませんでしたが「どの口座から何の費用が引き落とされ」といったことは全部私が管理していました。

食料品、生活雑貨の購入も私の担当でした(実際、買い物好きなので苦はありませんでした)

入院して二日目に、妻に「○○はこの口座で、△△はこのカードで」といったことを全部伝えました。
インターネットバンキングのパスワードまで含めて……よく憶えていた、というわけではなく、私のパソコンにほぼ記憶されてますので、パソコンのログインパスワードを教えてしまえば、なんとかなったようです。

その5:会計

入院するときに「どうしよう」と思ったのが、水道組合の会計です。私は六年前から簡易水道組合の会計を務めていて、三月末で退任することになっていました。三月の集金とりまとめ、今年度の会計決算、次年度の予算組み、そして次期役員さんへの引継ぎがある中、これも妻に託すしかない状況になりました。

はじめは、「決算書を作って後は組合長さんに任せる」という感じで妻は動いていたのですが、なかなかそうビジネスライクにはいかないところもあったり、「私しかわからない」ということも結構ありまして、資料作成の締め切り最終日は、12時間くらいメッセンジャーでやり取りをしました。決算書をiPhoneの画面で拡大しながら見て、目が疲れました。

組合長さんも、3回くらいお見舞いがてら、打ち合わせに来られました。

妻と組合長さんには大変お世話になったわけですが、無事にほとんど引継ぎも終わりました。

そして、会計というともう一つ、長男の中学校の部活の保護者会会計もやっていて、その会計報告も作成することが必要がありました。これは妻が自宅から領収書とパソコンを持ってきて、私が病院で作りました。

その6:現状報告

私は入院中、特にFacebookをすることができませんでした。妻がiPhoneを持ってきてくれた時、Facebookアプリを削除していたのです。

これは妻が配慮してくれたことあったのですが、私自身も「情報を絞る」という観点で良かったと思っています。メッセンジャーも、私は妻とだけの別アカウントを作ってやり取りしていました。

ただ、突然「怪我をしたのでしばらくお店を休みます」という短いメッセージを発信した後、まったく発信が途絶えてしまったのでご心配に思った方も多かったと思います。

時折、妻が私自身や家族のことをFacebookで投稿してくれていました。たくさんのコメントをいただいたりしていて、ありがたかったですし、またそれにひとつひとつ返信をしていた妻にも感謝をしています。

そして……

というわけで、自分自身の事業(※私とは別に個人事業を営んでいます)を並行させながらこれだけのことを私の代わりにやってくれて、妻には本当に感謝していますし、また素直に「凄い」と思いました。

そして、こんな状態ゆえに妻一人ではオーバーフローになってしまう家事を、中学生の長男と、小学生の娘が協力してやってくれるようになりました。退院したいまでも、調理は長男が主に担当してくれてます。

入院するまでは「自分がいなかったら、家庭が回らない」と思っていたのですが、それはまったくの杞憂、私が思い込んでいただけ、でした。自分の居場所が亡くなっていくのかもとちょっと寂しくも思いましたが、自分の観念が間違っていたという気付きになり、とても嬉しく思ってもいます。

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