東京から綾町に移住して、最初に欲しかったのは「畑」と「自分の家」でした。
ご縁があって、意外と早くどちらも手に入れることができたのですが、そのあとに欲しくなったものがありました。それは「屋根」でした。
農業を初めてみて実感したのですが、畑のほかにも「泥を落としたり、大きさ別に分けたりする場所」や「道具などをしまうところ」というのが必要なんですね。
私が中古で購入した山あいの集落の家には、かつては納屋があったそうなんですが、私が引っ越した時には立派なヨド物置が建っていました。
これはこれで大変便利でして、東京から持ってきた本や、しばらく使わない服など、とにかく何でも仕舞っていました。
ただ、この物置は土足禁止。農機具はもちろんのこと、収穫したてで泥付きの作物はちょっと入れたくない感じでした。
トラクターや耕運機はもちろんのこと、イエローコンテナも40個くらいになるとかなり場所を取ります。
パイプ式の車庫を買って建ててみたり、アウトドア用のタープを買って使ってみたりしましたが、いかんせんモノが多くて場所が足りません。
さらに、せっかくの場所を物置だけにしてしまうと、雨の日に作業ができなくなるんですね。
私はなにかにつけ「屋根が欲しい」とつぶやいていましたが、つぶやくだけでは何もできませんので、作ることにしました。
第1作はこれ
ヨド物置の入り口に雨除けを作りました。試行錯誤ばっかりでした。
そもそも、「やるやる詐欺」と言いますか、ポリカーボネート波板や木材を買っておきながらしばらく日当に放置していたのです。気が付くと波板が曲がってしまって使えなくなりました。
これじゃいかんと、かろうじて使えそうな波板を使って作りました。
素人大工で作りが甘く、後日風で一回屋根を飛ばされています。
筋交いというものがとても大切だということを学びました。
第2作は大型
合間合間を使って、3か月かかって作りました。
第1作の教訓から、垂木を全部つけてから波板を購入して、すぐに張りました。
これができたことで、母屋から物置まで、雨の日でもあまり濡れずにいけるようになり、また雨天でも作業が少しできるようになりました。
第3作は倉庫の裏
ここまでくるとだいぶ手慣れてきまして、裏山(※自宅の敷地です)から拾ってきた杉の丸太を使ったりしてます。
あと、鶏小屋も建てました。これは当時近くに住んでいたHさんにご指導いただきました。
そんな色々日曜大工を楽しんだ家ですが、事情があってもうすぐお別れです。
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でも大丈夫。今住んでいる家には車3台が停められるガレージがあるのです!
やっぱり屋根は大事ですね。
というわけで、今日はこれでおしまいです。