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農業は栽培が命

移住話

2010年に新規就農して以来、もう6年が経ちましたが、その中で思うことは

「栽培技術がとても大切だ」

ということです。

いま、このブログで連載している杉山さんも、栽培技術を追及しています。

杉山さんは、ブドウの生育状態を細かく観察し、肥料をどう与えるか(施肥設計といいます)をしっかりされていました。

また、これも今となっては、当たり前にしている農家さんが多いですが、
杉山さんは葉の色を「葉緑素計」という器具を使って測定しています。

人の目による感覚の「ぶれ」を取り除くためだそうです。

ただ、本では「使った」と軽く書いてあるんですが、実際この機械が出す数値と、生育状態を結びつける表なり、グラフなりが必要なはずです。

どうやったのかはわかりませんが、おそらく杉山さん自身で、何回も繰り返し測定して相関関係を調べたのでしょうね……

施肥設計に関して、私自身はいまでもよくわかっていないことが多いです。

私が入手したサツマイモの栽培指針をみると、「堆肥を2t施用(10aあたり)する」と書いてあります。
でもほかの作物の項目を見ても「堆肥を2t施用する」と書いてあります。

理由はよくわかりません。

「土壌内の有機物を多くするため」とは書いてありますが、
「有機物がどれくらい必要なのか」がわからない。

それから、

一か所の畑の中でも、生育が良いところと悪いところがあるから同じように施肥をしていいわけがないのですが、
どうしたらいいかがわからない。

わからないわからないでも困りますがね……

というわけで、

今私ができることとして、「土壌診断」をすることと、

一般的な「作り方」を見聞きしながら、試行錯誤を繰り返しています。

そして、大事なのは結果だと思います。

「○○農法だから良い」とは言いたくありません。

作り方はそれぞれあります
慣行農法もあるし、有機農法、自然農法……

でも結果として、
形が良くて、適度な大きさで、甘くて食べやすい

これが自分の求める姿ですし、

「○○農法」にこだわるのはあまりしたくないです。

ちなみに杉山さんは有機農法ではありません、農薬もきちんと管理して使っています。

農薬を使っていることを嫌がって食べない人もいます、

でも
「杉山さんのブドウを食べたらほかのは食べられない」
ということを、町内の方から聞いたことがあります。

実際食べてもおいしいです。

自分も
「ほかのは食べられない」
とはいかないまでも

「やっぱり『もりのね』さん焼きいもは他のと違っておいしいよね」

と言われたいですね。

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