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私が移住するまで(2)

移住話

自分が農業を志すきっかけになった
農で起業する!」という本との出会いを
書きました。


(これはその続編の「農!黄金のスモールビジネス」)

この本の著者 杉山経昌さんは、
綾町で「ぶどう園スギヤマ」という観光農園を
経営されていました。(2016年で閉園しました)

杉山さん自身、半導体メーカーで営業本部長を
経験した後、50歳代で綾に移住し新規就農しました。

杉山さんのユニークなところは、
「利益率の高い作物を作るために、シミュレーションをした」
というところです。

全国の農業経営指標というのが
農林水産省から公表されています。

杉山さんはこれを手に入れて、
自分が栽培する作物として、何をすればよいかを
シミュレーションした、ということでした。

じつは、これには落とし穴もあったそう
なんですが、当時(20年以上前)の
アプローチとしてはかなり斬新です。

多くの人は、
「純粋に作りたい作物」か
「産地指定されている作物」を
栽培することが多いと思います。

「純粋に作りたい作物」にした場合、
販路を開拓しなければならないし、
採算度外視になることもある。

「産地指定されている作物」にすると、
値段を自由に決められない。

もちろん、どれにしても
「やり方次第」ではあるのですが……

ちなみに、綾町で指定されているのは
「きゅうり」か「日向夏」ですね。

綾町のことを知っている方は

「え? 有機野菜じゃないの?」

と思われるかもしれませんが、
綾町で一番多いのはきゅうり農家です。

役場で「きゅうりを作りたい」といえば、
給付金をもらいながら研修制度を
受けられます。

(誰でも簡単に、ではないですが、
少なくてもそういう「制度」は
用意されています)

でも自分は、きゅうり農家に
なろうとは思いませんでした。

きゅうりは基本的にJAに出荷して、
そこからどこへ行くのかを
最後まで追うのは難しいからです。

私は作って売るまで、
お客様の口に入るぎりぎりまで
手がけることにこだわっていたのでした。

移住してから
いろいろわかるようになって、

「きゅうりも悪くはないな」

と今は思ってますが、まあ今更
研修することもないですね。

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