前回の続きなのですが、
また、私自身の経験を語ろうと思います。
私は東京に住んでいた頃、自主保育と言うのをしていました*1。
自主保育の仲間のお子さんには食物アレルギーの子もいました。
その子達と一緒に活動するにあたって、
自分達の持っていく弁当にも気を遣いました。
間違えて食べてしまい、酷いとショック症状が起きることもあるからです。でも、工夫次第でとても美味しく、食事を楽しむこともできました。
ある年のクリスマス会ですが、並べられた食事を見たあるお子さんが、
「これ、何を食べても良いの?」と聞いて
「良いんだよ」とお母さんに言われたときの
輝いた表情は今でも忘れられません。
「これと焼き芋がどういう関係があるんだ?」
と思われるでしょうが……
実は、サツマイモでアレルギーと言うのは、あまり聞きません。
もちろん、世の中広いですから絶対はいえません*2。
しかし、世の中の多くのお菓子に含まれる、小麦、大豆(油)、卵、乳製品に対するアレルギーに比べると圧倒的に少ない。
実際、自主保育の仲間達は、お菓子やソフトクリームの代わりに焼き芋やふかし芋をお子さんに食べさせていました。
私の家族は、食物アレルギーを持つ人は誰もいませんので、好きな物を食べることができますが、そうではない人もいる。そういう人達にも食べてもらえる。そして、「美味しいね」と言ってもらえる。これは、私にとっての「つぼ焼きいもの意義」なのです。