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週末の準備

焼きいも屋の話

今度の週末、11月5日は綾競馬があります。
「もりのね・綾」は、この日に同時開催される「ふれあい綾もりの市」に出店いたします。

このイベントは四年前から出店していますが、毎年たくさんのお客様が来てくださいます。来てくださってありがたい反面、毎回焼きいもが追い付かずお待たせしたり、お断りしていることがあり、心苦しい思いをしております。

つぼ焼きいもは、まずつぼを温めるのにこんろに点火してから最低1時間かかります。
※練炭を使う場合は、練炭の火おこしにさらに40分かかります。

十分に予熱がある状態で焼き始めてから焼き上がりまで60分。これも気温が低いと80分かかるようになります。そして、つぼが二台だけですので、一度に焼けるサツマイモの本数は24本が限度。

焼き上がりを紙で包むにも、一本を30秒で仕上げたとして、24本やったらそれだけで12分……と、時間を積み上げていくととんでもないことになっているのに、今自分でも気がついて驚きました(笑)

これを何とかしたい。ということで、あらかじめ焼いてあるものをお出しするようにしています。

これも店を始めた頃は相当抵抗がありました。まず衛生面で問題がないかという懸念、温め直しは食感が硬くなるのではないかという懸念、そして何より「焼き立てでないと受け入れてもらえない」と懸念がありました。

一つ目の懸念事項は、食品検査を依頼して、常温(25℃)で5日間、冷蔵(10℃)で10日間は問題なく召し上がっていただけると確認しました。

二つ目の懸念事項は、サツマイモの品種を「ねっとり系」もしくは「やわらか系」にすることで、温め直しでも食べられなくなるほど硬くはならないということを発見しました。さらに、寝かせたほうが甘みは増すという「おまけ」までついてきました。

ただ、三つめの懸念事項、これだけはお客様の持つ「先入観」によりますので、本当にどうすればいいか、出店のたびにドキドキしたり、正直のところ気が重くなったりしています。

特に寒い時期ですと「温かい」というのがお客様にとっては大事なポイントです。アツアツの焼きいもをフーフー息を吹きながらほおばって、「アッツ」なんてハフハフ言いたいお客様が居るのはわかっているんです。

とはいえ、上に書いたように、常にアツアツの状態でつぼ焼きいもを提供することはできません。

「できる限りのことをやるのみ」ということで、今回はあらかじめ焼きいもを焼いて、当日の朝まで冷蔵庫で保管します。つぼの上にある「土鍋」で温め直しながら、同時に焼き立てもお出しできるような体制で行きたいと思います。

「ワンオペ」でどこまで出せるかの準備が始まりました。

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