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必然・必要・ベスト

入院中の話

入院して最初の一週間は、できることが本当に限られていましたが、それでもとても濃い一週間だったと思います。

ドラッカーの時間管理術

入院した翌日、妻がお見舞に来てくれた時に、自宅にあった本を持ってきてくれました。私が買ったまま読みかけにしてた本などを適当に見繕って持ってきてくれたのですが、その中に「ドラッカーの時間管理術」(→ Amazon)という本がありました。

ドラッカーというのは経営学の大家、ピーター・ドラッカーのことです。ドラッカーは沢山の著書がありますが、時間管理術についての単著というのはありません。この本は、著者の野田一夫さんが、ドラッカーの著作の中に散りばめられている、時間管理にまつわる部分を引用しながら、現代人の「時間の使い方」を解説している本です。

初めから8割くらいは、いまある時間をどのように活用していくのか、「忙しい、時間がない」と思っている人が、どうやって時間を捻出していけばよいのか、という内容です。そして残りの2割で「人生に残された時間」について考えるという事が書かれています。

ベッドから動けない間、(頭脳も含め)上半身は自由に使えましたので、この本に沿って自分の人生の残された時間について考えてみました。

フィードバック

「残された時間の使い方」は未来について考えることです。

「ドラッカーの時間管理術」には、その前に「フィードバック」つまりこれまでの振り返りについても書かれていました。これは今までやってきた内容を、目標に対してどれくらい達成したのか、またその理由は何かというのを考えることでした。

私の場合、この事故に至るまでの自分の生活・仕事はどうだったんだろうか、ということを、振り返りました。

私が農業にあこがれて、宮崎県綾町に移住して8年が経ちました。私が憧れたのは「悠々自適で楽しく稼ぐ農業」でした。結果どうだったんだろう、と振り返ってみると、「楽しく」は6割くらい達成してました。「悠々自適」は4割くらい、「稼ぐ」に至っては1割くらいの達成度だな……という感じになりました。(それぞれの数字の根拠もあるんですが、細かいし、所詮自己評価ですのでここでは書きません)

それで、このまま続けるものかどうか、ということも考えまして「農業」の看板は外すことにしました。そもそも、認定農家ではありませんから正しくは「始めてすらいなかった」のですが、自分の肩書として「ほめる焼きいも農家」は辞めることにしました。このブログや、Facebookに書いてある肩書も「ほめる焼きいも農家」から「ほめる焼きいもマスター」に変更しました。

……はい、ということで焼きいも屋さんは続けるつもりでおります。ここ大事ですので、よろしくお願いいたします。

残された時間の使い方

「ドラッカーの時間管理術」では、「もし今日が人生最後の一日だったら(または、「理想の一日」)」、「最後の一週間だったら」、「最後の一年だったら」、どう使うのかという三つの問いに、順番に答えを考えることになっていました。

あまりにも個人的で、ここに出すのが恥ずかしい内容なので書きませんが、なるほど、自分が大事にしているのはこういうことなのかと改めて思いました。

必然・必要・ベスト

今日のブログのタイトルは「必然・必要・ベスト」なんですが、それについて、ちょっと解説します。これは「ほめ達!」の行動指針の一つ「すべての出来事は必然・必要・ベストである(と捉える)」からとりました。では、私の今回の怪我は「必然・必要・ベスト」だったのでしょうか?

必然?

怪我をしたのは、私の注意力が落ちていたこと、また無理をしてしまったことが原因です。後日、背の高い脚立を持ってきて作業すれば回避できる事故でした。また、ゴム長靴ではなく、地下足袋を履いていたら、骨折まではしなかった? かもしれません。事故は必然的に起きたことです。

必要?

今回の怪我と入院がきっかけで、自分の仕事について、人生について見直すことができました。もちろん、それなりにうまくいくと思って続けてきたことです、それをきっぱり辞めるのはつらいのですが、こういう事故が無ければ、こういう怪我をしなければ、ずるずると続けていっていたのでしょう。今回の入院は、そういう時間を作るためには必要だったのだと思います。

ベスト?

このベストが、なかなか出ないんですよね……

けがは大変ですし、特に経済的にはかなりの痛手なのですが、「この程度で済んだ」ともいえますし「ネタになった」ともいえますし、また人生を考え直すきっかけになったという点では大きなチャンスでした。英語で本当の最上級「The best」とは言い難いのですが、不幸中の幸い、といえば、まあかなり良かったと思います。

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