私が移住して農業を始めた経緯について書いています。
私が農業に興味を持ったのは、綾町に住む杉山経昌さんの
三冊の著書を読んだからです。
杉山さんは新規就農して、
どんな作物を作るかも含めいろいろ試行錯誤が
あったようなのですが、
結果としてブドウをほぼ完全直販にする、
というスタイルを確立しました。
(ほぼ、と言うのは、地元の直売所にも
いくらか出荷しているからです)
※ブドウ園スギヤマは、2016年で閉園しました。
この時に威力を発揮したのが
「インターネットを使った情報発信」でした。
杉山さんは、インターネットが日本で
一般的になって、個人の農家としては
かなり早い時期にホームページを立ち上げました。
著書の中ではあまり詳しく書いてないですが、
検索で杉山さんのホームページをみつけて、
問い合わせが結構あったようです。
しまいには、かなり失礼な問い合わせを
カジュアルに送ってくる輩に嫌気がさして
杉山さんはホームページを閉鎖し、
メールアドレスも非公開にしました。
ただ、ホームページを閉鎖した時点で
杉山さんは顧客リストができていた。
その顧客リストに働きかけることで、
ぶどう園は十分成り立つようになっていた
ということです。
「農で起業する!」という本も
インターネットで発信していた内容が
もとになっています。
杉山さんはお会いして話をしてみると、
パワフルで、ちょっと癖がありますが、
ファンもたくさんいるんだろうなと思います。
私も「杉山さんに会いたい!」が
綾町に来る最初のきっかけでしたからね。