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売り場で思いついた台詞

焼きいも屋の話

綾競馬の明けた朝、「昨日の疲れが残ってるし、ちょっと休んじゃおうかナ」と思ったら、明日から雨ということで、サツマイモ掘りに行きました。考えてみたら、今年はいままでよりペースがゆっくりすぎな気が……慌てず急ぎます。

さて、昨日は記事を途中で切り上げてしまったので、今日はその続きで綾競馬での話を書きます。

以前、「イベント時に焼きいもが間に合わなくなる」ということを書きましたが、今回はその対策として、事前にある程度の本数を焼いておき当日温め直しながら、焼き立てもお出しする作戦をとりました。

これがうまくいきまして「まだ焼けてません」といってお断りすることがなく、お客様に召し上がっていただけました。

そして「あらかじめ焼いた焼きいも」を説明する台詞が、売り場で自然と口から出てきまして、これもうまくお伝えすることができました。自分で憶えておきたいのでここに記録しておきます。

朝一番には「アツアツではないですがよろしいでしょうか?」と聞いてから「それでもいい」というお客様にお売りしました。これは以前から考えていた、正直な台詞です。

そして、当日焼きあがった物を売れるようになったら、「アツアツと温め(ぬるめ)がありますがどちらにされますか?」または「焼き立てと寝かせたのがありますがどちらにされますか?」と聞くようにしました。

この「ぬるめの」と「寝かせたもの」という台詞を、当日思いついたのです。

そうすると、もちろん「アツアツ」「焼き立て」を求める方が多かったのですが、「ぬるめ」「寝かせたの」を選ばれる方もいらっしゃいました。中には「両方ください」という方もいらっしゃいました。

「ぬるめ」を選んだ方は、食べやすさを重視しているようでした。
「寝かせたの」を選ばれた方はまず「どちらが甘いか?」と質問をされてきて、「寝かせたほうが甘くなります」と答えるとそちらを選ばれました。

ただ、お客様の顔を見て、選んでもらう台詞を言わずに焼き立てをお渡しした場合もありましたし、焼き立てがない場合は(特に説明なく)「こちらになります」といってあらかじめ焼いておいたものをお渡しした場合もあります。

ともかくも、いままでなんとなくはっきりしない状態でいたんですが、すべてのお客様が焼き立てアツアツ「だけ」を求めているわけではない、ということがわかって、これは良い経験でした。

最後の方は、残るかなとちょっとヒヤヒヤしたのですが、おかげさまで予定数を売り切ることができました。

今月は、23日~26日の四日間、「綾工芸まつり」というイベント会場の外でつぼ焼きいもの販売を行います。次回もこの作戦でいきたいと思ってます。

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