私が焼いているのは「つぼ焼きいも」ですが、
「石焼き芋と何が違うのですか?」
とよく聞かれます。
つぼ焼きいもと石焼き芋の一番大きな違いは「皮」です。
石焼き芋は大抵、石に触る部分が焦げます。その焦げは皮の内側、「実」の部分にまでいきます。一方、つぼ焼きは空気で焼きますので、ほとんど焦げることはありません。
絶対焦がさないか、と言うとそういうわけでもないのですが、焦がさずに中まで火を通すことができます*1。
また、つぼ焼きいもは甘くてしっとりとした食感が特徴です。
何故甘くなるかというと、「ゆっくり焼くから」です。
サツマイモには多くのデンプンが含まれています。このデンプンが加熱されることで麦芽糖に変化します。また、焼くことでサツマイモ内部の水分が抜け、相対的に糖度が上がります。
つぼ焼きは季節やサツマイモの太さによって変わりますが、おおよそ40分から60分かけて焼きます。「時間をかけること」で、より多くのデンプンが糖に変化するのですね。
でも、いつまでも焼きっぱなしと言うわけにもいかないんです……
この続きはまた次回に!
*1:ちなみに、石焼き芋も上手な人が焼けば焦がさないと思います